地震のマグニチュード-頻度特性の断層強度依存性と応力状態臨界度

1000個以上の地震計を用いた超多点地震観測。小規模地震でも、発震機構(断層の破壊の仕方)を高精度で推定できる。[論文中のFig.1]


 松本聡教授と、東京大学地震研究所の加藤愛太郎教授らのグループは2000年鳥取県西部地震の震源周辺で1000点を超える地震観測を実施しました。この超多点観測から小規模地震の発震機構を詳細に推定し、地震の頻度特性と断層強度の関係性を調べました。
 この結果、大地震前の頻度分布変化が臨界状態に近づいていることを示唆するものであることが明らかになりました。


詳細は以下のプレスリリースをご覧ください。
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1101

本研究成果は英国の雑誌「Nature Communications」に2024年6月11日(火)(日本時間)に掲載されました。

参考文献

掲載誌:Nature Communications
タイトル:Strength dependency of frequency–magnitude distribution in earthquakes and implications for stress state criticality
著者名:Satoshi Matsumoto,Yoshihisa Iio,Shinichi Sakai,and Aitaro Kato
DOI:10.1038/s41467-024-49422-7