3月19日に、八代海にある無人島の大築島(おおつくしま)に設置している地震観測点・GNSS観測点の保守作業を行いました。
この日は波は高くありませんでしたが、桟橋のような着岸ポイントは存在しないため、揺れる船の上から消波ブロックに飛び移っての上陸で、荷下ろしにも一苦労でした。
なぜこのようなアクセスが大変な場所に観測点を設置しているのかというのには理由があります。地震に関しては、できるだけ震源に近い場所、また震源を取り囲むように観測点を配置することで、震源位置を精度良く決定することができます。
また、地殻変動を様子を面的に捉えるためにも、空間的に満遍なく観測点が配置されていることが望ましいです。
地震や地殻変動は、陸の下だけでなく、海の下でも発生するため、大築島のような陸の観測を補うような場所にある観測点は非常に重要度が高いというわけです。