次世代火山研究・人材育成プロジェクトの課題B-4として九大が担当する、箱根火山および富士火山周辺で行われるMT観測のうち、第1期に当たる観測が9/7~15(箱根設置)・9/25~28(箱根メンテナンス)・10/8~17(箱根→富士移設)の3段階にかけて行われました。当センター所属の相澤広記准教授らをはじめとする九大の他、東大地震研・京大防災研・東工大・兵庫県立大・防災科研など、他の研究機関や大学の方々にも協力していただきました。総観測点数が約40と非常に多くの観測点を抱えることや、広範囲に展開する観測ということもあり、渋滞に巻き込まれる・電極抜ける・バッテリ落ちる等、様々なトラブルも発生しましたが、無事に第1期を終え、データを集めることができました。
今後は第2期として富士北東部、その後富士北西、南西へと移設し、本調査が終了する12月まで移設・メンテナンスを繰り返して富士周辺での広域のデータを集めることとなります。
10月初旬~中旬に行われた移設作業の期間中に富士山が冠雪し、季節の移り変わりを感じることができました。
本調査は冒頭にも述べた通り、広範囲での観測であるほか、富士や箱根は国立公園に指定されていることもあり、関係機関と調査の許可を得る手続きが非常に大変であったとのことです。多くの関係機関並びに地権者の皆様の協力あって調査は成り立つということを改めて感じるとともに、調査に協力してくださった関係機関の皆様・地権者の皆様に感謝を申し上げるとともに、入手した貴重なデータを最大限活用し、社会に還元できる成果を上げることができるよう、今後より一層努力していきたいと思います。