
3月17日から22日にかけて、当センターが熊本県や宮崎県内に設定している地震観測点の保守作業を行いました。
保守作業では、乾電池やデータカードの交換を行います。また、不具合が生じている観測点もあるため、地震計など機材の交換もいくつかの観測点で行いました。
今回は13名のメンバーを4班に分け、約130点の地震観測点を回りました。
柔らかい地面に地震計を置いても、地面の揺れがうまく地震計に伝わらなかったり、逆に非常に揺れすぎるなど、地面の影響が大きすぎて、震源の情報を取り出すことが難しくなります。そこで、写真のような砂防ダムは、非常にしっかりとした作りになっているため、砂防ダム上に地震観測点を設置させていただいている箇所が多くあります。
人間活動の揺れの影響を軽減するため、多くの地震計は人里離れた山中に設置しています。
3月中旬の観測でしたが、強い寒波の影響で、標高の高い場所では雪の中の作業となりました。車のタイヤが雪にとられ、急遽チェーン巻くことになりましたが、不慣れな作業を近隣住民の方が手伝ってくださいました。
そのほか、車のエンジンが不調になったり、観測点情報が間違っていたりと、トラブルはありましたが、無事に全ての観測点の保守を行うことができました。
