能登半島 地震観測

当センターでは、2022年7月から能登半島にある珠洲市に地震計を6カ所設置しておりました。(設置時の記事)

2024年1月1日のマグニチュード7.6の能登半島地震の発生を受け、この地域における地震観測の重要性がさらに高まったことから、2月15から16日にかけて、地震観測点の保守・強化を行いました。


もっと早く現地入りしたい気持ちはありましたが、人命救助や災害復興支援といった作業の邪魔にならないよう、このタイミングとなりました。

本震から1ヶ月以上経ったとはいえ、多くの道路に亀裂や段差があり、また倒壊した住宅が道を塞いでいる場所も多く、現地での移動にはまだ多くの制限がありました。地震の災害としての恐ろしさと、マグニチュード7.6のエネルギーの大きさを感じました。元通りになるのには相当の時間が必要だと痛感する光景でしたが、現在進行形で進む道路の復旧に関わる方々の努力も強く感じました。

当センターが設置している地震観測点は、インターネット経由でデータが送られてくるシステムです。しかし、ネットワーク状況などの問題により、いつくかの観測点においては、本震時のデータが送られてきておりません。今回の保守では、現地で収録されているメモリーカードを回収しました。この中に、本震を含めた貴重なデータが残っていると思われるので、今後解析を行います。

この災害で犠牲になられた皆様に心より哀悼の意を表すとともに、被災された地域の1日も早い復興をお祈り申し上げます。

多くの道路には大きな亀裂・段差が生じていました
車が通れないところは、荷物を持って歩いてアクセスしました