鹿児島県北西部にてMT観測を行いました(2024.03~05)

鹿児島県北西部にて、MT観測点の設置・移設・撤収を行いました。

本観測の目的は、地震と地下の比抵抗構造(電気の通りやすさ)の関連を調べることです。1997年の鹿児島県北西部地震では、F字型の余震域など、不思議な地震活動が起こりました。この地震がなぜ起きたのかを知るために、震源域地下の比抵抗構造に着目して研究を行っています。震源域では既にMTデータが得られていますが、比抵抗構造をより詳しく知るために、今回の観測を行いました。

当センター所属の相澤広記准教授をはじめ、内田技術専門職員,山口技術職員,学術研究員の井上さん、修士課程学生の奥田さん、米盛さん、重松さん、学部生の砂川さんに、作業を手伝っていただきました。また、観測点設置にあたって、多くの地元地権者の皆様にも協力していただきました。ご協力いただいた皆様に、この場で厚く御礼申し上げます。

観測中はヒルに噛まれたり体調不良者が出たりとトラブルも起きましたが、撤収まで無事に作業を終えることができました。今後、集めたデータを解析し、研究に活用していきます。