アグニス・トリアハディニさん他の論文が出版されました

4月 28, 2023

修士課程・博士課程の5年間センターに在籍され、2021年9月に博士号を取得してインドネシアに戻られたアグニス・トリアハディニさん他の論文が出版されました。雲仙火山の電気比抵抗構造に関する博士論文を投稿論文としてまとめたもので、1991-1995年の雲仙噴火のマグマは、地下構造が大きく変わるところ (構造境界) に沿って上昇したことを示唆する内容です。低比抵抗 (電気を流しやすい) 領域と、低速度 (地震波が遅く伝わる) 領域が合致しない理由についても議論しています。

Triahadini A., Aizawa K., Hashimoto T. M., Chiba K., Uchida K., Yamamoto Y., Miyano K., Muramatsu D., Aniya S., Okubo A., Kawamura Y. (2023), Magma transport along structural boundaries in the upper crust: Insight from broadband magnetotelluric constraints on the structure beneath Unzen volcano, Japan, Geophysical Journal International. 234, 1268–1281. https://doi.org/10.1093/gji/ggad126

雲仙火山の山麓での広帯域MT観測の様子。センサーを地中に埋め1観測点につき2週間程度データを取得しました。観測には相澤准教授・内田技術職員・千葉研究員の他、多くの学生が参加しました。