鳥取MT(2024.09~12)

2024年の9月から12月にかけて、鳥取県西部地震の震源域でMT観測を行いました。

鳥取県西部地震は2000年に起こったマグニチュード7.3の地震であり、地表に活断層が見つかっていない地域で起こったことが特徴的です。この観測は大きな地震が起きる場所と地下の比抵抗構造(電気の流れにくさ)に関連があるのかを調べることを目的としています。

下見・用地交渉(9月末~10月中旬)、設置(10/28-11/2)、移設(11/18-11/23)、撤収(12/9-12/12)の日程で、複数の大学による合同観測を行いました。九州大学の相澤広記准教授をはじめとした職員・学生のほか、東京大学、名古屋大学、鳥取大学の先生や職員にも参加していただきました。

観測点は鳥取県のほか岡山県、島根県にもまたがり、休耕中の田畑や、国や地方自治体が管理する保安林など合計35点に機材を設置しました。ご協力いただいた地権者様などの地元の方々にこの場を借りて御礼申し上げます。

作業は複数班に分かれて、朝から夕方遅くまで長時間に及びました。また、撤収の際は雪が積もった観測点もあり、非常に寒い中での作業となりました。

今後は解析を行い、結果を学会等で発表していく予定です。